Column #001 室内飼いの猫ちゃんに首輪は必要?
2023.03.15
室内飼いの猫ちゃんに首輪は必要?
外飼いの猫ちゃんに首輪が必要なのはわかるのですが、完全室内飼いの猫ちゃんにも首輪は必要なのでしょうか?メリット、デメリットを考えてみました。
《メリット》
■迷子対策
室内飼いをしていて、ドアを開けた際に猫が外に脱走してしまった。よくそんな話を聞きます。
もし脱走してしまった時、首輪をしていなかったら。親切な誰かが運良く保護してくれたとしても飼い主様に連絡を取るすべがありません。飼い猫かどうかも判断がつきません。その場合は自力で猫ちゃんが帰ってこない限り、飼い主様と再会することはむずかしいでしょう。この時もし首輪をつけていて連絡先が書いてあったとしたら、きっと保護した方が連絡をくれるはずです。
セーフティバックルの猫首輪をみてみる
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■防災対策
地震、台風、水害など、いつどこで起きてもおかしくない災害。これらの災害から猫ちゃんを守ってあげられるのは飼い主様だけです。
災害時に自宅待機が難しい場合、最寄りの避難所などに避難することと思います。人も猫もパニックの中、安全に確実に避難するためにセーフティバックルではない首輪とリードが必要です。 (セーフティバックルの首輪はひっぱるとはずれてしまいますのでリードはつけられません。)
普段首輪をつけていない猫さんは緊急時に首輪をつけるだけで一苦労です。付けられたとしても嫌がって暴れていては避難できません。普段から首輪に慣らしておいて緊急時にはずれないタイプの首輪とリードに付け替えるとスムーズです。 夏、車中泊になったとしても猫ちゃんがリードで繋がっていれば窓を開けても安心です。
リード&はずれない首輪をみてみる
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■見た目がかわいい
我が子や孫に洋服を選んであげるように、愛猫に首輪を選ぶのは楽しいものです。猫ちゃんの毛色や目の色、キャラクラーによって似合う色や柄はかわってきます。それを選べるのは飼い主様の特権です。
春には花柄、夏は涼しそうな水色、秋はタータンチェック柄、冬はクリスマス柄など季節によって変えるのも楽しいですね。
《デメリット》
■ハゲが心配
量販店などで売られている首輪はPPテープという硬いナイロンテープが使われているものが多いです。手で触ると分かりますが端が硬くて痛いです。これが首に巻いてあり、動くたびに擦れると思うと・・・
首回りがハゲてしまう原因は、素材とサイズです。 PPテープのような硬い素材や、摩擦のあるゴム製などは避けたほうが良いでしょう。摩擦の少ない柔らかい首輪を選びましょう。柔らかい首輪を選んだ場合もサイズをぴったりに調節してから装着します。猫ちゃんが首を掻くたびにくるくると首輪が回ってしまうようですとハゲてしまいます。
人間の指先2本くらいが入る余裕をもってサイズを調節してください。見た目ちょっときついかな?くらいでちょうどいいです。もし苦しければ猫ちゃんが教えてくれますので大丈夫です。
■猫が嫌がるのではないか
首輪が猫ちゃんのストレスになるとしたら下記3点でしょうか。
・素材
・重さ
・慣れない
素材は「ハゲが心配」で書いた通りです。柔らかく摩擦の少ない首輪を選びましょう。 重さは軽い首輪を選びましょう。人間だって重たいネックレスは肩がこります。 初めての首輪を嫌がってしまう場合は、はじめは1分装着してはずして、次の日は2分、また次の日は5分、10分…とだんだん時間を増やして慣らしていきましょう。そのうち猫ちゃんも慣れてくると思います。 嫌がる首輪を無理やりしたままにしておくと、牙にひっかかって猿ぐつわ状態になってしまったり、爪がひっかかってしまったり危険ですので必ず少しずつ慣らしていきましょう。
■どこかにひっかかって危ないのではないか
セーフティバックルというものがあります。普通のバックルは突起をおして引っ張る仕様なので簡単にははずれませんが、セーフティバックルは引っ張っただけではずれます。
猫は犬と違って高いところから下りたり、ジャンプしたりと行動スピードが速いため、ある程度の引っ張る力で外れないと首吊りなどの危険が伴います。セーフティバックルは一定の力が加わると外れる仕様となっているため、安全にご使用できます。
猫の首輪専門店CONOHAでも使用しているアメリカデュラフレックス社製のセーフティバックルは、約4.5キログラムの力で外れる仕様となっています。あまり小さな子猫ちゃんですと体重が軽すぎてバックルが外れない可能性がございますので、CONOHAでは3ヶ月からのご使用をおすすめしております。
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メリット、デメリットありますが、やはり室内飼いの猫ちゃんも首輪はしていた方がよいのではないでしょうか。デメリットの部分はそれを補うような首輪をつけてあげれば解決しますね。
この記事を書いた人
うらのひろみ
猫の首輪専門店CONOHAオーナー。
キジトラのそうちゃん(16歳)、三毛猫のしずくちゃん(10歳)と小学生の息子2人、夫と暮らしています。